飲食店を開業は何歳でもできる!年齢別開業ポイント
「自分のお店を持ちたい!」という夢をいざ叶えようと思っても、不安は感じてしまうもの。若いうちは経験を積むべきなのか、歳を取ってからの開業は遅いのか…リスクや問題は何歳でも同じです。年代によって人生経験など問題もさまざま存在します。今回は、それぞれの年齢別に想定できる問題と、開業するにあたってのポイントをご紹介します。
20代の開業ポイント
近年では、20代で開業をおこなう方が多くなっています。なかでも女性の起業率は高く、全体の21%の女性が開業しています。理由としては、子どもを持って腰を据える考え方より、若いうちに起業をおこなう「キャリアウーマン」が支持されていることが挙げられます。
20代の問題
20代のうちに開業する場合、下記の問題点が挙げられます。
- 経験不足
- 資金不足
性別関係なく、20代の方は他の年代よりも経験不足が目立ってしまいます。20代には、まだ学生の方や、社会に出てからの経験が少ない方もいます。起業をおこなう際、最も大切なのは取引企業からの信頼です。
信頼を得るために
20代の方は、取引企業やこれから仕事を一緒におこなう方から、信頼を得なければなりません。若ければ若いほど、経験不足という理由で信頼を得ることが難しくなります。若くても信頼を得るためには、下記のポイントをしっかり把握することが大切です。
- 起業する会社のアピールポイントを確立する
- イメージに残るコンセプトを作る
- 自身の強みをアピールする
他社から信頼してもらうには、取引をおこなう上で、相手にとってのメリットをしっかり伝えましょう。経験が足りない分は、別の部分で補っていかなければなりません。取引企業も「若い」という理由のみで、取引をおこなわないと言うことはありません。
経験が少なくても、しっかり事業計画を練っているのか、また知識面で信頼に値するかなど、さまざまな部分で評価してもらうことができます。イメージに残りやすいコンセプトや、起業する会社にメリットになる自信の強みをしっかり伝えましょう。
資金不足なら融資を考える
20代で一番の問題点は、開業するための資金が不足している点です。学生から社会に出て間もない方は、アルバイトなどで資金を調達している方がほとんどです。そのため、30代~40代の方に比べて、資金不足に陥りやすい傾向にあります。
もちろん、20代の方でも収入が高く、昇進が早くて年収が高い方もいます。一般的な20代の方の年収は、30代よりも低いためこのような問題が浮上します。資金を調達するには、家族や親戚から資金を調達する方法と、起業時に融資を受ける方法があります。
家族や親戚から資金を調達するのは、返済する際の利子などの支払いがありません。しかし、家族や親戚が金銭に余裕を持っていることが前提になり、起業に賛同してもらう必要があります。家族からの賛同を得るためには、説得力のあるプランや事業計画を練り、納得してもらうことが大切です。
また、起業時の融資で資金調達をおこなう際は、当然ですが返済を確実におこなわなければなりません。返済する場合、利子の支払いが発生することが一般的です。起業して会社が軌道に乗らなければ、継続して融資を受けなければならない問題もあります。
融資の最大のメリットは、必要な額をスムーズに借りられることです。しかしデメリットは、会社が軌道に乗らなければ、借金だけが膨れあがってしまうことです。しっかり将来を見据えた融資額にするために、ある程度資金を自分で用意することをオススメします。
30代の開業ポイント
30代となると、正社員で昇進がおこなわれ、立場も上がってくる頃です。起業する年齢としても30代が最も多く、男女とも起業した方は全体の35%が30代とされています。将来の事業計画をしっかりと練り、資金調達もできている可能性が高いことも、起業する理由といえます。
30代の問題
30代は「子育て世代」ともいわれています。30代の方が起業するにあたって、一番の問題は子どもが小さく、仕事にあてる時間が取れないという問題です。特に共働きの場合は、子どもの面倒を見る方が、起業していない夫婦どちらかに偏ってしまいます。
自分で会社を経営していくためには、必然的に仕事にあてる時間を増やさなければなりません。軌道に乗るまでは子どもより、会社を優先しなければ赤字になってしまう可能性もあります。しかし、子どもの面倒関係での夫婦間トラブルに発展する恐れもあります。
夫婦間で子育ての理解を深めよう
子どもの面倒は、多くの場合は女性が見ることとなります。近年では、夫が子育てをおこなう「イクメン」も多くなりましたが、それでもまだ女性の方が子育てを一任されています。女性が起業をしようと考えていても、子どもの関係で起業を諦める方も少なくありません。
30代の小さな子どもと暮らしている方は、夫婦でよく話し合い、理解を深めることが最も重要なポイントといえるでしょう。
40代の開業ポイント
40代で起業する方の多くは、すでに20代からしっかりと資金調達がおこなえている可能性が高いです。30代の頃よりも知識や社会人経験も積んでいるため、取引企業からの信頼も得やすく、スムーズに起業することができる年代ともいえます。
40代の問題
30代の開業の際にポイントとなった子どもも、40代ともなると大きく成長しており、あまり手はかかりません。そのかわりに問題となるのが、子どもの受験や高校、大学の費用面です。学費は義務教育時代よりも跳ね上がるため、将来的なことも考え、子どもの学費とは別に起業資金を集める必要があります。
家族の同意を得ることが大切
40代の方の多くは結婚をし、家庭を築いている場合が多いです。上記でも説明したように、子どもが大きくなり手がかからなくなった反面、学費や子どものお小遣いなどといった費用がかかります。
家族の間で、元々起業することが前提で生活していたなら問題ありません。しかし、子どもの養育費に貯金をしているだけで、突然起業を宣告した場合は、家族は同意をしづらいでしょう。起業をすることによって、安定した給料は入らなくなり、金銭面で不安定な状況が続く可能性があります。
家族の反対を無視し、起業して失敗してしまっては、家庭崩壊の原因になってしまいます。40代の方が起業する際は、家族に起業したいという旨をしっかり伝えましょう。また、事業計画や将来設計を綿密に考え、伝えることで家族も納得しやすくなります。
50代以上でも開業できるのか?
50代の方は40代と比べても、圧倒的に資金に余裕が生まれます。家庭を持っている場合は、子どもも自立しており、仕送りなどをもらっていることもあるでしょう。以前よりも自由な時間も増え、自分のためにつかう時間も増えます。
50代の問題
50代で問題となるのは、下記の3つです。
- 老後の貯金
- 親の介護問題
- 思考の柔軟性欠如
老後は定年退職などで働くことがなくなり、年金での生活になる可能性が高いです。起業をおこなうための資金として貯金を割り当てることで、夫婦が不安を感じてしまうことも少なくないでしょう。
老後のことをしっかり考え、ともに暮らしてきたパートナーとしっかり話し合った上で起業することが大切になります。
介護をどうするのか話し合う
50代の方が起業する上で、一番の問題となるのが親の介護問題です。50代にもなると、親の健康状態が悪くなってしまい、介護が必要になる可能性が非常に高いです。介護が始まると、起業どころではなく付きっきりで看病しなくてはなりません。
起業をして会社を軌道に乗せるためには、時間を会社にあてなければなりません。50代で起業を考えている方は、夫婦で話し合い同意を得た後、夫婦両方の親にも説明する必要があります。介護を施設にお願いする場合でも、費用などしっかり話しあうことをオススメします。
柔軟な考え方を意識する
20代の頃は経験不足によって、信頼を得られず起業が難しいと説明しました。しかし、50代の方にとっては経験が足を引っ張り、起業が難しくなるケースがあります。起業自体は資金の関係上、どの年代よりもしやすいです。
しかし社員として働き、昇進などで立場が上になった方が起業をおこなうと、長年染み付いた考え方が邪魔をしてしまうことがあります。考え方が一貫してしまい、柔軟な考え方ができなかった結果、会社が軌道に乗らないといった問題があげられます。
自分の会社だということを忘れず、柔軟な思考を意識して取り組むことが大切です。新しく1からスタートすることになるという気持ちを忘れず、ときには取引先に頭を下げるということを忘れないようにしましょう。
まとめ
起業に年齢は関係なく、誰でもおこなうことができます。しかし、年齢によって開業する際の問題点が変わります。いつ起業をおこないたいのかしっかり考え、パートナーともしっかり話し合って起業を考えましょう。
1から起業をおこなわず、フランチャイズ店でお店を持つことも可能です。飲食店などでもフランチャイズ店は多く、油そば専門店「ぶらぶら」もフランチャイズを募集しています。ぶらぶらでは、他の飲食業態よりも低コスト・低ランニング・低原価での起業を可能としています。
飲食店で起業を考えている方は、ぜひ一度「油そば ぶらぶら」までご相談ください。